特定保健指導を看護師が行う方法

40歳から74歳までの方を対象に、生活習慣病対策として特定検診を行い、さらにメタボ予備軍とみられる人に対しては、特定保健指導が行われます。
特定保健指導を行う保健指導実施者は、医師や保健師、栄養管理師と定められていますが、1年以上生活習慣病予防に関する相談業務をした経験がある看護師の場合は、保健指導実施者になれるという決まりがあります。
保健師資格をもたない看護師でも特定保健指導を仕事にすることができるため、一定以上の実務経験があれば、生活習慣病専門のクリニックも就職先、転職先に含むことができます。
また、経験が足りない看護師は特定保健指導を行えないかといえば、そんなことはありません。所定の研修を受けることで、資格を獲得できるケースがあります。

一年以上生活習慣病予防に関する実務経験がない看護師が特定保健指導を行うには、食生活の改善指導、運動の改善指導という2つの研修を受ける必要があります。
具体的には、食生活改善指導担当者研修という30時間の研修を受講すると、食生活の改善指導者として認定されます。また、運動指導担当者研修という147時間に及ぶ研修を受講すると、運動の改善指導者に認定されます。
まだ看護師になりたての若い看護師でも、2つの研修を受講することで資格を得て、特定保健指導を担当できるようになります。もちろん研修を受けずに、総合病院や大学病院などで看護師業務をしながら、実務経験を積んで資格を得る方法もあります。
看護師の置かれている立場や環境により、どちらを選ぶべきか考えるといいでしょう。

上記の実践を考えるなら、特定保健指導の概要や看護師の業務内容についても事前に勉強しておく必要があります。